雲の中の散歩のように

Cinema letteratura musica どこまで遠くにゆけるのだろう

音楽

偶然よありがとう。泣けるぜ、スージーQ!

音楽との出会いはほんとうに偶然。G.Love & special sauce はCDショップで聞いたスネアの響きで、ピンク・フロイドはヒプノシスの奇妙な牛、そしてわがスージー・クワトロはもちろんジャケットのジャンプスーツ姿が大きかったにしても、ラジオから流れてきた…

追悼バッティアート、"La cura" (1996) を訳してみた

フランコ・バッティアートが逝ってしまった。享年76歳。病気だったと公言していたけど、なんの病気かはわからない。だから誰もがその死を予感していながら、生きている姿があたりまえだと思っていた。どこか樹木希林を思わせる飄々とした覚悟、もしかしたら…

"La storia" (Francesco De Gregori, 1985)を訳してみた

イタリアの4月25日は「解放記念日」。人気司会者ファビオ・ファツィオの番組「Che tempo che fa」では番組のなかで「感謝を口にする勇気」というビデオを作成して放送した。 "Il coraggio di dire grazie"Durante lo speciale sul #25aprile di @fabfazio de…

ダリダの『バン、バン!』(1966)訳してみた

youtu.be きっかけはカナダのグザヴィエ・ドランの『胸騒ぎの恋人』(2010)を見たから。 filmarks.com このなかで使われているイタリア語版の『バン、バン!』が実に見事に使われていたので、どうせなら歌詞を訳してみようと思ったしだい。 歌詞のプロット…

デビィッド・ボウイのイタリア語:Ragazzo solo, ragazza sola (1970) 訳してみた

11月2日に朝カル横浜で「ベルナルド・ベルトルッチとは誰だったのか」というお話をしてきました。 この日は奇しくも、ルキノ・ヴィスコンティの誕生日なのですが、本人はこの日付を不吉なものと感じていたらしい。というのも、11月2日はイタリアで「死者の日…

Rock'n'Roll のイントロ・ドラムリフ再訪

5年前、この曲をスタジオでやろうということになったときだ。ぼくはイントロのドラムリフに手こずって、こんな記事を書いている。 hgkmsn.hatenablog.com まあ、この記事では複雑なことを書いているけれど、それからぼくはこんなカウントを思いついた。12…

Azzurro (1968) 訳してみた

この曲には個人的な思い出がある。 イタリア語を習い始めの頃だ。ローマから来た留学生に『Azzurro』が入ったアルバムをプレゼントしてもらった。自分はそんなに好きじゃない。そういいながら彼女は、でもイタリア語やるなら持っておいてよいと思う。たしか…

イン・ジ・エンド(ザ・クランベリーズ)訳してみた

来週の26日にザ・クランベリーズの最後のアルバム『イン・ジ・エンド』が発売になる。ドローレスが亡くなったのは昨年のはじめ(2018年1月15日)。英語版の Wikipedia によると、このアルバムに収録されている彼女の歌声は、2017年の3月ごろから書かれ、少し…

Ultimo の "I tuoi particolari" 訳してみた

サンレモ 2019 の準優勝曲を訳してみた。最近のポップスはほとんど知らないからウルティモ(Ultimo)って最初は曲名だと思ったのだけど芸名なんだね。本名はニッコロー・モリコーニ、1996年のローマ生まれというから、おいおい、ほとんどうちの娘たちと同年…

Mahmood の "Soldi"、訳してみた

今朝のニュースで、サンレモ音楽祭 2019 の優勝曲が "Soldi"だと知る。歌ったのは Alassandro Mahmood (YTの映像を見ると「マムッド」と呼ばれているようだ)で、歌詞は自作とのこと。イタリア版ウィキペディアによれば、母親はサルディニアの人で父親はエ…

ジェフ・ベック、こどもたちを思うバラードを訳してみた

最近ハマっている『Loud Hailer』。2016年のアルバムなんだけど、そのなかの一曲 Scared for the childeren がすごくよい。ジミヘンの『エンジェル』を明確に意識した曲だというのだが、そんなことを言われるとよけいにグッときてしまう。 www.youtube.com …

モリコーネ VS タランティーノ?

今月の10日、エンニオ・モリコーネ90歳の誕生日、イタリアのシネファクツ ( CineFacts!)というサイトから、巨匠がタランティーノを「おばか un cretino 」よばわりしたというニュースが配信された。記事はドイツのプレイボーイ誌を元ネタ *1 にしたもので…

Vecchio frack (1955) を訳してみた

ドメニコ・モドゥンニョといえば『ヴォラーレ Nel blu dipinto di blu』(1958)が有名だけど、その前に発表された『ヴェッキオ・フラック Vecchio frack』(1955)に触れる機会があった。なんとなく知ってはいたのだけれど、ちょっとじっくり聞いてみると、…

クランベリーズの『ゾンビ』を訳してみた

昨日、バンドメンバーからクランベリーズのある曲をやろうという提案があった。ギターを取り出してコードを探っていたのだけど、ぼくはどうしてもこっちの曲が頭から離れない。歌ってみるとシンプルなコードにキーも低め。案外いけるぞ、なんて思いながら歌…

マン、ヒューマン、デビルマン...

www.youtube.com テクノビート 単調な波形 MAN HUMAN という声 反復して 反響する MAN MAN MAN MAN MAN の連呼 HUMAN の解体 ビートは 止まらない エレクトリックな装飾音 幾重にも纏い 先へ先へと 止まる気配のないビート まるで なんとしても あの真紅の …

ジョヴァノッティのアモーレ、ダンテのアモーレ

www.youtube.com ジョヴァノッティを知ったのはたぶんこの曲だったと思う。NHKのテレビイタリア語が始まったのは1990年だけど、この曲はその4年後に発表されている。たしか、ちょうどそのころ出演しはじめたダニオ・ポニッシさんが番組のなかで紹介して…

ユー・バーン・ミー・アップ、訳してみた

あけましておめでとうございます。 お雑煮つくって、おせちを食べて、おとそを飲んで、初詣に行って帰ってきたら、新年早々に、飛び込んできたのがブライアン・イーノのこのツイート。これ、ぼくの大好きなアルバムなのです。 Robert Fripp: You Burn Me Up …

ジョヴァノッティの新曲 "Oh, Vita!" 、訳してみた

ジョヴァノッティのニューアルバムを聞いた。その一曲目、リズムが気に入った。歌詞も悪くない。むしろ、その嫌味のない若々しさが心地よい。 1966年生まれで今年51歳になったジョヴァノッティ。若造(ジョヴァノット)ではない。けれども、ここには50代…

韓国大統領選、東京喰種、そして Us and Them

近くて遠いとなりの国 韓国はどこへ行く? - 放送内容まるわかり! - NHK 週刊 ニュース深読み 今朝(5月13日)の「NHKニュース深読み」で、文在寅( ムン・ジェイン)という研究者の言葉にハッとさせられた。北と戦争が始まると、まっさきに戦場に駆…

パオロ・コンテの Chiamami adesso を訳してみた

FBで大好きなパオロ・コンテの歌詞の一節が流れてきた。知っている歌の一節だったから、すぐに頭のなかであのしわがれ声が響いた。それで、どういうわけか思ったんだ。あっ、これは今、この僕に向けられた言葉なのかもしれないってね。そのイタリア語がこれ…

D. Gilmour の In Any Tongue を訳してみた

デヴィッド・ギルモアは、疑いもなく、ぼくらの時代の偉大なソングライターのひとりだ。もちろん偉大なギタリストでもあるけれど、言葉をメロディーに乗せる才能に関しては、誰よりも抜きん出たセンスを持っているのではないだろうか。 もちろんギルモア自身…

祝、エンニオ・モリコーネ。初のオスカー獲得!

エンニオ・モリコーネがついにオスカー受賞した。 2007年にはすでに功労賞をもらっている。ふつうなら功労賞はキャリアの最後にもらうもの。ところがモリコーネは「これが出発点だよ」とコメントしていた。そして、今、おん年87歳にして、新作をもっての堂々…

Blackstar (D.Bowie) を訳してみた

www.youtube.com 前記事にも書いたけど、このところボウイの『ブラックスター』をずっと聴いている。 音楽的な部分では、かなりフリージャズのテイストが効いていて、ロックンロールというよりはエレクトロニカとジャズが融合したような音が実に印象的。実際…

"Wake up" (Arcade Fire) を訳してみた

新しい年になってデヴィッド・ボウイの訃報が飛び込んできた。ニューアルバム『ブラックスター』が出たことは知っていたけれど、それがこの稀有なポップスターによる遺言だったというのは、彼が亡くなってから明らかになったことだ。 そのタイトル曲「ブラッ…

King Crimson :"Peace - An End"

1968年に結成されて以来、キング・クリムゾンが過去を振り返ったことはない。ただひたすら前へ前へと進んで来たバンド、まさにプログレッシブであり続けたのが、クリムゾンなのだ。 ところが今回の「エレメンツ・ツアー 2015」は、まるで過去に立ち戻ろうと…

『自転車泥棒』と『黒いタンムッリャータ』

むっとするような暑さ。それでも、なんとか大学の授業はあとは採点を残すだけとなり、来週3日ほど集中講座をやって、暑気払いを2回ほど楽しめば、ようやく夏が来るというところ。 この暑さとともに、世の中のきな臭さも少し落ち着いてきているようでもある…

ありがとう、ピーノ。ありがとう、ナポリ。

Il Saluto di Napoli a Pino Daniele - Flash Mob a ... ピーノ・ダニエーレの訃報についてはすでに書いたけれど、その後、FBで彼に捧げられたすばらしいビデオに出会ったので、ここに紹介しておこうと思う。 その秀逸な冒頭のシーン。 ナポリの海岸で iPhon…

Pino Daniele を偲んで: "Napule è" 訳してみた

新しい年が始まってまだ5日目なのに、悲しい訃報が飛び込んできた。ピーノ・ダニエーレが亡くなったというのだ。 日本ではあまり知られていないかもしれない。けれど、彼はイタリアを代表する歌手だ。ナポリ生まれで、ナポリの方言で歌い、ナポリの音楽シー…

Vasco Rossi "Come vorrei" 訳してみた

月曜日から沈んだ気分なのだけど、そういうときに飛び込んでくる投稿には、きまってぼくを元気づけてくれるものがある。イタリアン・ロックの大御所ヴァスコ・ロッシの新曲 Come vorrei もそうだ。 今年の10月に発表されたばかりのアルバム『Sono innocent…

R.Stones, "Sympathy for the devil" 訳してみた

Sympathy For The Devil (Fatboy Slim Remix) 思うところあってストーンズの『Sympathy for the devil 』(1968)を訳してみた。 日本では『悪魔を憐れむ歌』として知られる曲だけど、それを今日たまたま YouTube でみかけて、おもわずミックの歌声に引き込…