雲の中の散歩のように

Cinema letteratura musica どこまで遠くにゆけるのだろう

キング・クリムゾン「Music is our friend」 東京国際フォーラムAホール初日、11/27(土曜日)、短評

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グッズを買うために15時すぎに到着。すでに長蛇の列。カードを使えると書いてあったのに、カウンターには読み取り端末が2つしかなくて、長蛇の列。現金のほうは比較的スムーズ。欲しかったパーカーはサイズが売り切れ。


コンサートは定刻にはじまる。オープニングは The Hell Hounds of Krim 。ドラムトリオは、それぞれが個性的なドラマーなんだけど、息もぴったり。楽しい。

続く Pictures of a city 。インプロ部分のロバートフィリップ、初日はメロトロンで不協和音を連発(追記;これは記憶違い。翌日のコンサートで確認。メロトロンの不協和音は「クリムゾンキングの宮殿(The Court of the Crimson King)」でした!)。聞くものを不安に陥れるような音。ミスかと思ったけど、たぶん実験だったのだろう。ワシントンD.C.ライブを聴き直して納得。

Red については毎回やっている。2021年版のシグニチャーは、タラタララーーーのところを、タラタラタッターとやること。最初は違和感、やがて、これもアリかなと思う。

Tony cadenza から Neurotica の流れはよい。ジェレミー・ステイシーのジャズドラムがスイングして、トニー・レビンのウォーキングベースが追いかける。そこにメルコリンズのサックスが自由に歌いだす。

やがてギターのサウンドが入ってきることで、かろうじて Neurotica だとわかるイントロ。最高やね。

インターミッション明けの、ドラムトリオの楽曲はなんと言うのかな。「Drumsons 」という人もいれば「Drumzilla」という人もいる。ワシントンDCライブには入ってないみたい。なんなんだろうな。Godzilla をもじって Drumzilla なのかね。

いずれにせよ、これは The Hell Hounds of Krim と同じ構成で、ぼくは初めて聞く曲。いい感じで楽しめた。

Radical Action II から Level Five の流れはヌーヴォーメタルのクリムゾンらしくてよいね。なかごろでドラムとギターがコール&リスポンス。フリップ翁がフラクチャーばりのギタープレイ披露。ほんとうはフラクチャーを聴きたいのだけれど、そこはまあこれで我慢。

今回のフリップ翁、けっこう楽しんで自由なソロを聞かせてくれてる感じがするな。

ターレスはあいかわらずで泣けるし、アンコールの「21世紀のスキソイドマン」は定番だけど、インプロの部分がどこまでも豊かに進歩。最後は拍手、それも立ち上がって。

なお、今宵のセットリストは、以下のサイトなどを参照。

ksmusic.org