雲の中の散歩のように

Cinema letteratura musica どこまで遠くにゆけるのだろう

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

クライ・ミー・ア・リヴァー、訳してみた

www.youtube.com この曲を初めて聴いたのはエアロスミスのヴァージョンだった。「クライ・ミー・ア・リヴァー」というフレーズが耳に残る。いい歌だと思っていた。 それが今日、偶然に上の動画を見た。『女はそれを我慢できない』(1956)のなか、この曲最が…

『Bring On The Lucie (Freda Peeple)』、あるいはキュアロンのレノンを訳してみた

8年ぶりにキュアロンの『トゥモロー・ワールド』(2006)を見直した。未見だったナギちゃんと一緒に見た。なんだかやたらと動物が出てくるねと言う。確かにそうだ。そしてラストシーンにかかるレノンの曲に「なんでここでこの曲なの?」と声をあげる。「キ…

ミーナとレ・ティグリ、『熊座の淡き星影』より

『熊座の淡き星影』だけど、メイン音楽はセザール・フランクの『前奏曲、コラールとフーガ』。これが執拗に演奏される。最初はこのシーン。 youtu.be 次に印象的なのは、イタリアのポップス。最初にかかるのが Le Tigri の『if you don’t want』。ビートルズ…

『熊座の淡き星影』、あるいはヴィスコンティの《ジャッロ》

土曜日、新宿の朝カルで『熊座の淡き星影』のことを話した。この映画はヴィスコンティのなかでも、とりわけぼくのお気に入りだ。なにしろ奥が深い。ハッとさせることがいくつもある。今回も発見があった。備忘のため、それについて記しておく。 1. 形容詞 va…