雲の中の散歩のように

Cinema letteratura musica どこまで遠くにゆけるのだろう

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ロベルト・サヴィアーノ、『白夜』について語る

ロベルト・サヴィアーノのことを知ったのは、M.ガッローネの『ゴモラ』(2008)だった。サヴィアーノはこの強烈な作品の原作となった『死都ゴモラ』の著者であり、最近では『コカイン・ゼロ ゼロ ゼロ : 世界を支配する凶悪な欲望』が邦訳さればばかり。饒舌…

『ジャージー・ボーイズ』(2):娘に捧げる父の歌

『ジャージー・ボーイズ』のストーリーは1951年に始まる。その年、ボーイズたちが憧れるフランク・シナトラがエヴァ・ガードナーと結婚する。しかも離婚してすぐの再婚だ。 シナトラとガードナーの交際が発覚したとき、シナトラには妻ナンシーと3人の子…

B.ラッセル:未来の世代へのメッセージ

『ジャージーボーイズ』の続きを書く前に、ちょっと寄り道。 ここに、備忘のため訳出しておくののは、イギリスの偉大な哲学者バートランド・ラッセルの言葉。それは、1959年にBBCの番組 Face-to-Face において、1000年先の世代に自分が人生において学…

『ジャージー・ボーイズ』(1):イタリア系コミュニティーのこと

週末、イーストウッドの『ジャージー・ボーイズ』を見た。堅実な演出。キャスティングよし。音楽よし。ちょっと驚いたのは、うちの高校生の娘が、60年代の楽曲や舞台のパフォーマンスを見て、「こういうの好きだわ」とつぶやいていたこと。へえ、以外と6…