雲の中の散歩のように

Cinema letteratura musica どこまで遠くにゆけるのだろう

2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

パゾリーニ「わがネーションよ」

パゾリーニの詩はどれもそうなのですが、この詩も強烈です。Facebook に投稿されているのを見かけて、おもわず日本語に訳してみることにしました。 わがネーションよ アラビアの民でもなく、バルカンの民でもなく、古の民でもない 生きているネーションにし…

あえて最悪の場合を考えてみる

『ごちそうさん』の悠太郎の堅物ぶりには、けっこう好感をもっているのですが、今日の放送もなかなかおもしろかったですね。 西門家の末っ子の活男が、海軍の主計課に志願し、船のうえでコックの修行をすると言いだして、母のめ以子は大反対。それでも活男は…

フクイチ・科学技術・「あわい」への思考

フェイスブックにこんな投稿をしたところ、友人たちいくつかのコメントが寄せられました。返事を書こうと思ったのですが、長くなったのでこのブログに記してみることにします。 // 投稿 by 押場 靖志. ぼくは、フクイチ(福島第一発電所)のことが報道されな…

「日本的なもの」の誘惑

長谷川三千子は、その『日本語の哲学へ』において、ぼくたちの話す日本語によって、日本語のなかで、固有の哲学的思考を展開する可能性を開こうとした。それはひとつの冒険だったと思う。しかしその冒険がかくも危険なものへの接近でもあったことを、その「…