トレッカーニのイタリア語辞典が新機軸を打ち出すそうです。これによると男性形の名詞や形容詞には、その女性形が併記されます。併記はアルファベット順で、例えば「友人」なら「amica, amico」、指揮者なら「direttore, direttrice」のようになり、「美しい」という形容詞をひけば、「bella, bello」を目にすることになります。
これはイタリアで初めてのスタイル。他のヨーロッパの国々では、女性の社会進出にともなって、すでに言語的な見直しが少し進んでいると聞きますが、ついに波がやってきたということでしょうか。少なくともこれはイタリアでは「野心的で革命的な企画」であり「(イタリアの)社会・文化的な変化を証言する」もの。言葉は世につれ、世は言葉につれというわけですね。
イタリア語教師としては、これでわかりやすくすっきりしていて教えやすくなります。これまでは、女性に対して職業によっては男性形を使うなんて教えてましたから、悩みが少し減ったといえるのかもしれません。
そうそう、8年前の悩みを再掲しておきますね。
そうそう、8年前の悩みを再掲しておきますね。