雲の中の散歩のように

Cinema letteratura musica どこまで遠くにゆけるのだろう

2023-12-27から1日間の記事一覧

『夏の嵐』(1954):堕ちてゆく者のメロドラマ(2)

もうひとつの『妄執』 ヴィスコンティといえば「デカダンス」や「敗者の美学」が解読のカギとなる。ぼくもこれまでずっとその線で考えてきた。その意味で、映画研究者マウロ・ジョーリ(Mauro Giori)の分析は興味深い。『夏の嵐』は「もうひとつの『妄執(…