雲の中の散歩のように

Cinema letteratura musica どこまで遠くにゆけるのだろう

2020-04-26から1日間の記事一覧

堀江敏幸「熊の敷石」

村上春樹の文体に似ていると娘がいう。冒頭の「熊の絨毯」のくだりに、昔読んだ、いしいしんじ、の『四とそれ以上の国』を思い出した。いしいしんじの場合は「俺」、そして堀江敏幸ならば「私」が、あっという間に動き出す文体となる。 ところが次の瞬間、堀…